155 『悲しみよこんにちは』   フランソワーズ・サガン

  • 2016.08.27 Saturday
  • 18:33

 女ったらしで子どもっぽい父。



 父の愛が欲しくて仕方がない思春期の娘。



 夏の日を舞台にした、愛人を連れたカッコいい父親と娘という三角関係は、十代の少女の憧れの世界そのものだ。思春期特有の独善的な考えと残酷さは、実際にはそうできるものではないだけに、いっそうきらめいて見えるのだろう。



 



 高校生の時読んで、このシチュエーションは漫画の世界だと思った。



 高校生の時にこの世界に共感出来ないなら、それ以降のどんなときに読んでもこの世界には浸れないだろう。



 私は夢見る乙女ではなかったので、こういう話には本当について行けない。好きな人は、きっとすごく好きなのだろうが。



 



 ただ、サガンがこれを十代で書いたということには正直にすごいと思う。むしろ、十代だから書けたというべきか。



 



悲しみよこんにちは